譲れなかったこと。
新たな土が盛られて少し地面が高くなった。
排水の勾配を付ける為、必要なプロセス。
ここで暮らすにあたって、どうしても譲れないことがあった。
下水道へつなぎたい。。
ご縁のあったこの土地には、メインの下水道までに長い距離があった。
古い意識と体質の残ってる役所との折衝は困難を極め、
スゴイ時間とエネルギーを費やし、沢山の人の手を借りることになり、
最後まで大きく時間をロスすることとなった。
なおかつ、ワタシタチにとっては工事にとても大きなお金が必要だったし、
下水道につなぐことで、これから出て行くお金も大きくなる。
役所の人の態度は一貫して「なんで繋ぎたいわけ?」みたいな横柄さが滲み出ている。
ぁぁ・・めんどくさい。
だけど・・・ジブンの心に嘘はつけない。
海と川のそばに10年間住み、そしてこの青い海で仕事をしながら、
この美しかった海の風景がすごいスピードで負の方向へと変化していくのを観てきた。
その要因は決して生活排水だけではないけれど、
それでも自分たちの気持ちに嘘をつかないような生活をしたいと思うと、
ほんの少しでも自然界に負担が少ないと思える方法を選択したかった。
島は下水道の普及率がめちゃめちゃ低い。
こんなに美しい海という貴重な財産が目の前に広がっているというのに・・
生活排水は、今もそのまま垂れ流されているのをよく目にする。
海に直で流れている汚水を目にすることもあるし、
浄化槽をつけていてもメンテを怠り、実質機能していないところがとても多いと聞く。
例え繋ぎたくてもまだまだ下水道が通ってない地域がホントに多いし・・・。
イルカを名物に観光客を呼ぶことなんかより、
便利な施設を充実させることより、
この美しい自然にこれ以上の負荷をかけない政策へと
もっと行政が目を向けて欲しいと切に願う。
この苦労を受けて立ったことで、ひとつだけ嬉しいことが。
土を盛ることで地面が高くなったことで1Fからも海が見える〜♬
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