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「相手に寄り添うこと」

2011年04月23日

昨日、夜のニュースを見ていたら、
東電の社長さんが福島の避難所へお詫びにまわっている映像が流れていた。
頭を下げたり土下座している社長の前で、
多くの避難所にいる人々は今のどうにもならない憤りや懇願の気持ちを吐露していた。
なにげなく眺めていた映像だったけど、一人の被災された男性のコトバに釘付けになった。

「社長さんもホントに大変ですね。お身体大事になさって下さいね。お互いに頑張りましょうね」

書き取った訳ではないので言葉自体は正確じゃないけど、
確かなのは、その男性の言葉には相手への慈しみが溢れていたこと。
もちろん、相手というのは東電の社長さんです。
今加害者の立場の社長も加害者である前に自分たちと同じ人間、という視点で相手を気遣い労る気持。
被害者として加害者としての当たり前すぎる多くの言葉のやりとりされている映像の中で、
この男性だけは違っていた。
被害者を超えた人間という大きな温かい視点で、加害者ではなく人間としてまっすぐ相手をみていた。
相手に寄り添うという人間のもつ温かい本質がそこに見えた。


事実、この社長自身も地震によって生活も一変し人生において今がとても大変な時だということは想像できる。
そして責任ある立場の加害者として、批判や罵声を日常的に浴びているであろう社長。
避難している人と違い自宅で毎日布団で寝られてはいても、気持ちは常に針のムシロなのかもしれない。


そんな社長に温かい言葉をかけなければ・・などという話をしたいわけでは全くない。
怒りや不安を吐露したり懇願したりすることがよくないという話でもない。
何が正しいとか間違ってるとかいう話ではない。
誰が悪いとか悪くないとか、誰を擁護するとかしないとか、そんな話ではない。
多くの人がそう思っているように、
この社長の神経を疑うくらいの怒りの気持ちも正直ワタシの中にある。

ただ、今のこの社長にとって、
きっとこの時の男性の言葉は少なくてもどんな言葉より心に響くのではないかと思ったのです。
少なくともワタシがこの社長さんだったら・・
この言葉を聞いた瞬間、マヒさせていた心の扉が少しゆるみ、
加害者として被害者のひとりと見ていた男性を自分自身の分身のように愛しく思え
申し訳なさに涙するだろうと。
そして「もう、福島の人達を、日本の人達をこれ以上苦しめたくない」と
今までにないくらいの強い決意が湧くのではないかと。。
これまで自分の立場を守るために出来なかったことも、
これからは「この人達の為にもちゃんとやっていこうっ! 」と強く思えるくらい
力が湧いてくる気がしたのです。。



被害者・加害者。
被災者・被災してない人。
政治家・国民
日本人・日本人以外の人。
夫・妻
子供・大人
・・・・・・・


いろんな様々な立場がある。
そしてその立場というひとつの枠の中から、
自分とは違う枠の中にいる相手を見るとき
そんな相手と自分の間に見えない境界線が心の中にある。
相手は自分と違うという目に見えない分離がそこに横たわる。
分離は時に、他人事という無関心や敵対心に変わり大きくその巾を広げたり、
どちらが上とか下とか優位に立とうとして相手を攻撃してしまうこともある。

それぞれ違う立場にいる相手への批判や非難や攻撃、
そして無関心を繰り返すことで生まれるモノは、相手との分離や敵対心の拡大でしかない。
それは自分の本質からドンドン遠ざかっていくということ。


でも。

自分の今いる枠を壊し大きく拡がって
おなじ人間  ・・という視点に立って相手を見つめたとき、
自分と相手の境目は消えて無くなり、相手の心に寄り添えるようになる。
悲しみも、愚かさも、苦しみも、恐怖も、絶望も、孤独も、
そして、幸せを望む気持ちも同じように持っている同じ人間同士。
相手も自分も同じ人間なんだ・・という心の中にある本質に戻ってくることができる。
人間がもともと持ってる愛という本質。
きっと誰もが感じたことのある温かな心地いいところ。。


何が正しいかではなく、
どういう生き方を選ぶのか・・・・それが問われているような気がする。





そんな中で、今まであきらめていたことが出来ることが解ってきた。
自然エネルギーを使って日本のエネルギーをまかなっていくやり方。
そうできたらいいよねっ・・という思いは漠然と持ってたけど、
それは、どこか理想や夢の話的な想いだった。

・・・というか、今までは当たり前にすべてを諦めて思考停止してたから
出来ないと思い続けてきたんやね。

今の世の中の流れの中で、
この日本のやり方はなんだか不自然だなと思っていたら、
やっぱりすでに海外ではもう自然エネルギーが主流になりつつあるんだって。
ぁぁ、そうなんだ。やっぱりそうなんだね。

なんだか、そう知ると心が軽くなってくる。
出来るんなら、ただただ日本もそうしていこうよ。そんな気持ちになってくる。

もう、すでに動き始めている人も出てきている。
頭で考えていくと難解で不可能そうなことを、まず行動から始められる人。
孫さんもその一人。
「確信があるわけではないけど、やらなければならないと信じているからやる」
多くの圧力がのしかかってくるであろうことは予測済みでも、やることには揺るぎがない人。
こういう人を見ると、俄然、勇気が湧いてくる。

自由報道協会主催 孫 正義 記者会見→ http://www.ustream.tv/recorded/14195781

このUst・・長かったけど、
孫さんの決意を感じているだけでワクワクした。


そして、この人も動きはじめてるひとり。
てんつくマン
日本は生まれ変わる!」
「軽いタッチで日本改革!」

原発のことや自然エネルギーのことについて、
いろんな人のリンクを織り交ぜながら、
とても解りやすく説明されてます。みんなでやろう〜っていいよね。。


誰が悪かったからこうなった的論議に固執している人もまだ沢山いるけれど、
ワタシのように小さなひとりひとりが責任を放棄し諦めていたことの結果が今なのかもしれない。
逆を返せば、個人が意識を変えて諦めないでアンテナはって決めていけば、
今の現状をまた変えていけると言うことだよね。この今から変えていける。

過ぎ去った過去にとどまることなく、
この今にどっしり生きて動き始めている人はかっこいい。


そう思うと、自然エネルギーが主流になる未来がこれまでになくリアルに感じられて、
なんだか心が軽くなってくる。。


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